懐かしいインク消し

 昨日買った『趣味の文具箱』をぱらぱら見ていたら、51ページに懐かしいものを発見した。
 ライオン事務機ガンジーのインク消しだ。中学、高校の頃に、ちょっと気取って万年筆を使ったときに、使用していた。つーんとする塩素のにおいが懐かしい。うまく消えたけれども、ときどき、うっすらと跡が残ったり、また消したところで、その上から書くとにじんだので、今考えると、私の場合には実用的に使っていなかったと言える。とはいえ、何となく大人の世界に入ったような気がした。
 ちなみに最初に使った万年筆は、旺文社の『中一時代』の予約特典でもらったものだったと思う。手帳とセットだった。いずれも小学生とは無縁のものだったから、何だかうれしくて、入学当初は制服の胸ポケットに万年筆を挿していた。