リナザウの日本語入力

 あまり評判の良くないリナザウの日本語入力だが、使ってみて、「なるほどこれは使いにくい」と思った。
 1つは変換が賢くない。これは学習機能がしっかりしていれば何とかなるだろう。
 ところが、学習機能が変である。妙な推測変換といった方がいいのかもしれない。
 
 例えば、一度「今日は雨。」と打つ。そのあと、他の文章を打っていて、その後、「きょうはそうじをしないといけない」と打つ。一気に入力して変換すると「今日は送辞を市内と行けない。」というおばかな変換をする。

 こんな間抜けな変換を訂正していくよりも文節単位で入力して変換した方がいいと、こちらが学習して、「きょうはせんたくもしよう」と打つときに、「きょうは」まで入力して変換すると、敵は然る者、「今日は送辞を市内と行けない」を第1候補に出してくる。第2候補は、「今日は雨」で、一番に出したい「今日は」は第3候補である。

 これ、便利だと思う人はいるのだろうか?私が使っている携帯W31SAの推測変換機能の方がずっと優秀だ。もっともリナザウの場合、普通の推測変換、つまり次の文書の候補を出してくる推測変換ではなく、今打ち込んでいる文章について、すでに打ち込んで学習したものを候補として提示するだけだから、実は何も推測しているわけではない。むしろ、ATOKの省入力候補機能に近いのだろうが、ATOKはTabキーを押すのに対し、リナザウの場合は、普通の変換と同じスペースキーを押す点が違う。ATOKの方が誤解がなくていい。

 日本語入力についての設定は標準ではできないようだが、そうするとQPOBoxを入れた方がいいのだろうな。