手帳と悪筆

 「手帳活用術より悪筆改善」という記事を読んだ。

 私の場合もこの記事の筆者と同じ。悪筆で、何を書いたのか、自分で判読できないことがある。同様に、手元にあるペンを使うので、色もさまざま、法則性もない。

  もちろん、普段から丁寧な字で書き込んでいる人もいるだろうし、色分けも法則性をもってしている人もいるだろう。でも、ほとんどの人は記事の筆者と同じようなものだろう。だからこそ、手帳術の本が売れるのだ。しかし、それでいいのではないか?

 手帳術の本で丁寧に書いてあるのは、ほとんどが撮影用に「清書」したものではないかと思う。いくつかの手帳本に「出演」している有名女社長の手帳は、「撮影」用のページを公開しているのだろう。

 で、こういう公開は全然役に立たない。普段使っているページをさらさなければ、読者にとって利益はない。「撮影」用に「清書」された手帳を公開して、手帳術などを語っている人は、信用しない。

 きれいであろうとなかろうと、私にとって役立つのは、手帳の実際の使い方、使われ方である。